ラリーガ最終節の見どころ
ラリーガ得点王争いの行方
2023-24シーズンのラリーガ得点王争いは、最終節まで白熱の展開を見せています。現在、ジローナのウクライナ代表FWアルテム・ドフビクが24ゴールでトップに立っており、ビジャレアルのノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートが23ゴールで僅差の2位につけています。
ドフビクは、ジローナの躍進を牽引する存在として注目を集めてきました。一方のセルロートは、前節のレアル・マドリード戦で4得点を挙げる大活躍を見せ、一時は首位に立ちました。しかし、最終節でドフビクがハットトリックを達成し、再び首位に返り咲きました。
両選手の得点の内訳にも注目が集まっています。ドフビクは24ゴール中7点がPKによるものですが、セルロートはPKなしで23ゴールを積み重ねており、その点でも評価が分かれそうです。
ラリーガ欧州カップ出場クラブの顔ぶれ
2024-25シーズンの欧州カップ戦に出場するクラブは、最終節を前に既に確定しています。
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チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得クラブ:
- レアル・マドリード(優勝)
- バルセロナ(2位)
- ジローナ(3位)
- アトレティコ・マドリード(4位)
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ヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得クラブ:
- アスレティック・ビルバオ(5位)
- レアル・ソシエダ(6位)
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カンファレンスリーグ(ECL)出場権獲得クラブ:
- ベティス(7位)
特筆すべきは、ジローナの3位フィニッシュです。今季のラリーガを面白くした要因の一つとして、ジローナの躍進が挙げられます。来季のCL参戦に向けて、どれだけの戦力を保持できるのか、オフシーズンの動きにも注目が集まりそうです。
ラリーガレジェンドとの別れ
最終節は、いくつかのクラブにとってレジェンド選手との別れの舞台となります。
レアル・マドリードでは、MFトニ・クロースがユーロ2024での現役引退を発表しており、ホームでの最終戦となります。また、カピタンのDFナチョも今季限りでの退団が決定しています。
バルセロナでは、チャビ監督の解任が濃厚となっており、セビージャ戦が現体制での最後の試合となる可能性が高いです。また、DFジョアン・カンセロやFWジョアン・フェリックスといったレンタル組を含め、複数の選手が去る可能性があります。
アトレティコ・マドリードでも、DFマリオ・エルモソやFWメンフィス・デパイ、FWアルバロ・モラタといった選手の退団が報じられており、彼らのプレーにも注目が集まります。
ラリーガ日本人選手の活躍
日本人選手としては、レアル・ソシエダのMF久保建英の活躍が注目されます。久保は今季、30試合に出場し7ゴール4アシストを記録しています。
最終節では、アトレティコ・マドリーとの対戦が予定されています。前節のベティス戦では9試合ぶりに出場なしとなりましたが、最終戦では難敵相手のホームゲームで見せ場を作れるか注目です。
久保は今季、リーグ2桁ゴール到達を目標の一つに掲げていましたが、最終節で3ゴールが必要と厳しい状況です。しかし、EL出場権を獲得したチームの一員として、来季に向けての弾みをつけたいところです。
ラリーガ最終節の裏側:放映権と試合日程
ラリーガの試合日程には、放映権を持つメディアプロ社の影響が大きいことをご存知でしょうか。試合日程の決定権はメディアプロ社にあり、試合2週間前まで日程が確定しないことがあります。
最終節の試合は、土曜日、日曜日、月曜日に分散して行われます。具体的な時間帯は以下の通りです:
- 土曜日:18時、20時、22時キックオフ(3枠)
- 日曜日:12時、16時、18時、21時半キックオフ(4枠)
- 月曜日:21時半キックオフ
このうち、土曜日22時はスペイン国内の地上波放送枠、日曜日12時はアジア市場拡大のための枠となっています。
また、放映権料と同様に、レアル・マドリードとバルセロナが日程上優遇されているという指摘もあります。これらのビッグクラブの試合は、より多くの視聴者を集めるプライムタイムに設定されることが多いのです。
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このリンクでは、ラリーガの試合日程決定プロセスについて詳しく説明されています。
このような放映権と試合日程の関係は、現代サッカーにおけるビジネス面の重要性を示しています。クラブの収益や選手の体調管理、そしてファンの観戦計画にも大きな影響を与える要素として、今後も注目されるでしょう。
最終節を迎えるラリーガですが、順位の大枠が決まった今でも、個人タイトルや選手の去就など、注目すべきポイントは数多くあります。特に得点王争いは最後まで目が離せません。また、レジェンド選手たちのラストマッチは、ファンにとって感動的な瞬間となるでしょう。
さらに、日本人選手の久保建英の活躍にも期待がかかります。EL出場権を獲得したレアル・ソシエダの一員として、最終戦でどのようなパフォーマンスを見せるのか、楽しみです。
ラリーガの最終節は、単なるシーズンの締めくくりではなく、次のシーズンへの期待を高める重要な機会でもあります。各クラブの戦略や選手の動向、そして放映権を巡る裏側の動きなど、サッカーファンにとって興味深い話題は尽きません。
順位 | クラブ名 | 勝点 | 欧州カップ |
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1 | レアル・マドリード | 88 | CL | 2 | バルセロナ | 78 | CL |
3 | ジローナ | 77 | CL |
4 | アトレティコ・マドリード | 71 | CL |
5 | アスレティック・ビルバオ | 64 | EL |
6 | レアル・ソシエダ | 60 | EL |
7 | ベティス | 53 | ECL |
この表は、2023-24シーズンのラリーガ上位7チームの最終順位と欧州カップ出場権の状況を示しています。各クラブの勝点と、参加する欧州カップ(CL:チャンピオンズリーグ、EL:ヨーロッパリーグ、ECL:カンファレンスリーグ)が一目で分かるようになっています。
ラリーガの最終節は、このような順位を確定させた上で、個人タイトルや各クラブの来季に向けた布石など、さまざまな観点から注目を集めています。サッカーファンにとっては、シーズン最後の見どころが詰まった一戦となりそうです。