ブンデスリーガ16-17シーズン概要
2016-17シーズンのブンデスリーガは、バイエルン・ミュンヘンの5連覇という結果に終わりましたが、新興勢力の台頭や日本人選手の活躍など、多くの話題を提供した激動のシーズンとなりました。
このシーズンは2016年8月26日に開幕し、2017年5月20日に閉幕しました。全18クラブが34節にわたってホーム&アウェーの総当たり戦を行い、最終的な順位を決定しました。
バイエルン・ミュンヘンは82ポイントを獲得し、2位のRBライプツィヒに15ポイント差をつけての優勝となりました。これにより、バイエルンは27回目のリーグ制覇を達成し、5シーズン連続の優勝という偉業を成し遂げました。
一方で、このシーズンは新興クラブRBライプツィヒの躍進が大きな話題となりました。2009年に創設されたばかりのクラブが、1部リーグ初参戦で2位に入り、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したのです。
日本人選手の活躍も目立ちました。香川真司所属のドルトムントが3位、大迫勇也のケルンが5位、原口元気のヘルタ・ベルリンが6位と、それぞれ欧州カップ戦の出場権を獲得しています。
ブンデスリーガ16-17 優勝争いの展開
バイエルン・ミュンヘンの5連覇達成までの道のりは、決して平坦ではありませんでした。シーズン序盤は新興勢力RBライプツィヒが無敗で首位を走り、バイエルンを追い詰める展開となりました。
しかし、ヴィンターブレイク(冬季休暇)明けからバイエルンが本領を発揮。カルロ・アンチェロッティ監督の指揮の下、ロベルト・レヴァンドフスキやトーマス・ミュラーらが爆発的な得点力を見せ、徐々にRBライプツィヒとの差を広げていきました。
最終的に、バイエルンは82ポイント(25勝7分2敗)で優勝を決めました。89得点22失点という圧倒的な成績は、バイエルンの強さを如実に物語っています。
ブンデスリーガ16-17 日本人選手の活躍
2016-17シーズンは、多くの日本人選手がブンデスリーガで活躍しました。特に注目を集めたのは以下の選手たちです:
- 香川真司(ドルトムント):4ゴール8アシストを記録し、チームの3位フィニッシュに貢献
- 大迫勇也(ケルン):7ゴール8アシストで攻撃陣をけん引し、チームを5位に導く
- 原口元気(ヘルタ・ベルリン):2ゴール5アシストを記録し、チームの6位フィニッシュに貢献
- 長谷部誠(フランクフルト):キャプテンとしてチームを11位に導く
- 酒井高徳(ハンブルガーSV):キャプテンとしてチームの残留に貢献
これらの日本人選手の活躍は、ブンデスリーガにおける日本人の存在感を高めるとともに、日本サッカーの発展にも大きく寄与しました。
ブンデスリーガ16-17 昇格組の奮闘
2016-17シーズンは、昇格組の明暗が分かれる結果となりました。
最も注目を集めたのは、RBライプツィヒの大躍進です。1部リーグ初参戦ながら、シーズン序盤から無敗記録を更新し、一時は首位に立つ活躍を見せました。最終的に2位でフィニッシュし、チャンピオンズリーグ出場権を獲得したことは、ブンデスリーガ史上でも稀に見る快挙と言えるでしょう。
一方で、同じく昇格組のフライブルクも健闘し、7位でシーズンを終えました。これにより、ヨーロッパリーグ(EL)出場の可能性も生まれました。
しかし、残りの昇格組2チームは苦戦を強いられました。インゴルシュタットとダルムシュタットは、それぞれ17位と18位でシーズンを終え、1年でブンデスリーガ2部への降格が決定しました。
この結果は、ブンデスリーガの競争の激しさと、1部と2部の実力差を如実に示すものとなりました。
ブンデスリーガ16-17 欧州カップ戦出場権争い
2016-17シーズンの欧州カップ戦出場権争いは、例年以上に激しいものとなりました。
チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したのは、以下の4チームです:
- バイエルン・ミュンヘン(1位)
- RBライプツィヒ(2位)
- ドルトムント(3位)
- ホッフェンハイム(4位)
特筆すべきは、RBライプツィヒとホッフェンハイムの躍進です。RBライプツィヒは1部リーグ初参戦でのCL出場権獲得、ホッフェンハイムは29歳の若手監督ユリアン・ナーゲルスマンの下で4位に入り、クラブ初のCL出場を決めました。
ヨーロッパリーグ(EL)出場権は、以下のチームが獲得しました:
- ケルン
- ヘルタ・ベルリン
さらに、DFBポカール(ドイツカップ)の結果次第では、7位のフライブルクにもEL出場の可能性がありました。
この結果、伝統的な強豪クラブであるシャルケ(10位)やレバークーゼン(12位)が欧州カップ戦出場権を逃すなど、ブンデスリーガの勢力図に大きな変化が見られたシーズンとなりました。
ブンデスリーガ16-17 降格争いの激戦
2016-17シーズンの降格争いも、最終節まで目が離せない展開となりました。
最終的に、以下のチームが降格または降格の危機に直面しました:
- 16位:ヴォルフスブルク(プレーオフ)
- 17位:インゴルシュタット(降格)
- 18位:ダルムシュタット(降格)
特に注目を集めたのは、ヴォルフスブルクの苦戦です。2008-09シーズンのリーグ優勝チームであり、2015-16シーズンにはCLでレアル・マドリードを破るなど、近年も強豪として知られていたクラブが、16位に沈み、2部のブラウンシュバイクとの入れ替え戦に回ることとなりました。
一方、ハンブルガーSVは14位でかろうじて残留を決めました。ブンデスリーガ創設以来、唯一一度も降格したことがないクラブとして知られるハンブルガーSVですが、このシーズンも降格の危機に直面し、ファンを冷や冷やさせる展開となりました。
この降格争いの結果は、ブンデスリーガの競争の激しさと、クラブ経営の難しさを改めて浮き彫りにしました。
以下のリンクでは、2016-17シーズンの詳細な順位表と各チームの成績を確認することができます:
この記事では、各チームの勝ち点や得失点差、順位の推移などが詳細に記載されており、シーズンの全体像を把握するのに役立ちます。
ブンデスリーガ16-17シーズンの特徴と影響
2016-17シーズンのブンデスリーガは、従来の勢力図に大きな変化をもたらした転換期のシーズンとして記憶されています。
ブンデスリーガ16-17 新戦術の台頭
このシーズンは、新しい戦術トレンドが顕著になった年でもありました。特に注目されたのは、RBライプツィヒやホッフェンハイムが採用した高度なプレスとカウンター攻撃を組み合わせたスタイルです。
RBライプツィヒの監督ラルフ・ハーゼンヒュットルは、選手たちに常に高い位置からプレスをかけさせ、ボールを奪ったらすぐに縦に攻めるという、高強度のサッカーを展開しました。この戦術は、伝統的なポゼッション重視のスタイルを採用する多くのチームを苦しめました。
同様に、ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督も、柔軟な戦術変更と高度なプレスを組み合わせた現代的なサッカーを展開し、注目を集めました。
これらの新しい戦術の台頭は、ブンデスリーガ全体の戦術レベルを押し上げ、リーグの魅力をさらに高めることにつながりました。
ブンデスリーガ16-17 若手選手の台頭
2016-17シーズンは、多くの若手選手が頭角を現したシーズンでもありました。特に注目を集めたのは以下の選手たちです:
- ティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ):21歳で21ゴールを記録し、ドイツ代表にも選出
- ウスマン・デンベレ(ドルトムント):19歳ながら6ゴール12アシストの活躍
- ニクラス・ズーレ(ホッフェンハイム):21歳のセンターバックとして安定したパフォーマンス
- セルジュ・グナブリー(ヴェルダー・ブレーメン):レンタル移籍で11ゴールを記録
これらの若手選手の活躍は、ブンデスリーガが若手育成に力を入れている証左であり、リーグの将来性を示すものとなりました。
ブンデスリーガ16-17 経済的影響
2016-17シーズン