長谷川唯のベストイレブン選出歴とプレーに学ぶ視点

長谷川唯選手とベストイレブンをモチーフにしたイラスト。
長谷川唯選手とベストイレブンをモチーフにしたイラスト。

長谷川唯のベストイレブン選出と育成年代に役立つ見方

長谷川唯の受賞歴とプレーの見どころ

PFAで4季連続選出

2022-23から2025-26まで、イングランド女子リーグの年間ベストイレブンに4季続けて選ばれています。

得点以外にも注目

受ける前に周囲を見て、攻撃の進路をつくり、失った後は守備に備える。中盤の仕事を幅広く観察できます。

子どもには判断を問いかける

動きだけをまねさせるより、何を見てパスや立ち位置を選んだのかを一緒に考える観戦が役立ちます。

長谷川唯はどのベストイレブンに選ばれた?

「長谷川唯 ベストイレブン」で調べる際、まず区別したいのは賞の名前です。この記事で主に扱うのは、イングランドのプロサッカー選手協会、PFAによる女子スーパーリーグ(WSL)の年間ベストイレブンです。マンチェスター・シティでプレーする長谷川唯は、2022-23、2023-24、2024-25、2025-26の各シーズンで選出されました。2026年8月に発表された2025-26シーズン分が、4季連続の選出に当たります。

「年間ベストイレブン」は、そのシーズンを代表する11人をポジションごとに選ぶ賞です。一方、「年間最優秀選手」は個人賞であり、候補に入ることと受賞することも異なります。長谷川はPFAの年間最優秀選手候補にも挙がっていますが、ベストイレブン選出と混同しないようにしましょう。また、日本プロサッカー選手会の「JPFAアワード女子」にもベストイレブンという名称があります。記事や投稿を読むときは、主催団体、対象リーグ、対象シーズンを確認すると正確に理解できます。

2025-26シーズンのPFA女子ベストイレブンでは、長谷川はミッドフィールダーとして名を連ねました。同じ11人には、日本女子代表の古賀塔子もディフェンダーとして選ばれています。2026年9月時点で長谷川の受賞を紹介するなら、「PFA女子スーパーリーグ年間ベストイレブンに4季連続で選出」と、賞と期間を明記するのが分かりやすい表現です。

PFAによる2025-26シーズンの発表

4季連続の選出歴をどう読むか

4季連続という記録は、一度の目立つ試合だけでなく、異なるシーズンにわたって評価を受けてきたことを示します。ただし、選出そのものを「リーグで常に最も優れた選手だった」「すべての試合で同じ役割を担った」という意味に広げる必要はありません。まずは各シーズンの発表内容を並べ、どの賞で、いつ選ばれたのかを押さえましょう。PFAは2023年の発表で、シティ加入初年度の長谷川にとって初選出だったと記しています。

項目 基準・内容 備考
2022-23 PFA女子WSL年間ベストイレブンに初選出 マンチェスター・シティ加入初年度の選出
2023-24 同賞に2季連続で選出 PFAはリーグ全試合に出場したことも紹介
2024-25 同賞に3季連続で選出 PFAはこのシーズンもリーグ全試合に出場したと紹介
2025-26 同賞に4季連続で選出 2026年8月の発表ではMFとして掲載

2023-24シーズンについてPFAは、長谷川がリーグの全試合でプレーし、2年連続でベストイレブンに入ったと説明しています。2024-25シーズンの発表でも、3度目の選出とリーグ全試合への出場が紹介されました。こうした事実は、華やかな一場面に加えて、シーズンを通じて試合に関わり続けることにも目を向ける手掛かりになります。ただし「全試合出場」という記述を、全試合フル出場と言い換えてはいけません。

なお、日本のJPFAアワード女子2024-25では、長谷川は最優秀選手賞を受賞し、ベストイレブンにも選出されています。こちらはPFAの女子WSL年間ベストイレブンとは別の賞です。同じ「ベストイレブン」という言葉でも、対象と選考の枠組みが違うことを知っておくと、子どもにニュースを説明するときも混乱しません。

JPFA 日本プロサッカー選手会
最優秀選手賞は長谷川 唯選手(マンチェスター・シティ)に決定!【JPFAアワード女子2024-25】

PFAによる2024-25シーズンの発表

なぜ中盤のプレーが評価される?

長谷川のプレーを見るとき、得点やアシストの数字だけを追うと、中盤の仕事を見落としがちです。PFAは2024-25シーズンの年間最優秀選手候補を紹介する際、長谷川のボールを奪うプレースタイルに触れています。マンチェスター・シティも2025-26シーズンの紹介で、攻撃の最終局面につながるパスや好機の創出に言及しました。こうした評価を手掛かりに、ボールを持つ前の準備、攻撃を前進させる選択、守備への切り替えを見てみましょう。

  • 受ける前の視線を見る。味方からパスが出る前に、相手や空いている場所を確かめているか。
  • 受ける位置を見る。味方が出しやすく、次のプレーにも移りやすい場所へ動いているか。
  • 最初のタッチを見る。止めるだけでなく、次にパスや運ぶプレーを選べる位置へボールを置いているか。
  • パス後の動きを見る。出して終わりにせず、次に受ける場所や守備に備える場所を探しているか。
  • ボールを失った直後を見る。すぐ奪いに行くか、相手の進路をふさぐか、状況に応じて何を選んでいるか。

たとえば長谷川が横方向へ短くパスした場面でも、その一手だけで「安全なパス」と決めつけることはできません。相手を片側へ寄せてから逆側へ展開する準備かもしれず、味方が前を向く時間をつくる選択かもしれません。映像を見る際は、パスの前後を数秒ずつ戻し、「ほかに選択肢はあったか」「味方は次にどう動いたか」を確かめると、プレーの意図を考えやすくなります。これは特定の場面についての断定ではなく、観戦時に使える見方です。

子どもへの伝え方も、ポジション名だけに縛られないことが大切です。長谷川と同じ中盤でプレーする子だけでなく、ディフェンダーなら受ける前の確認、フォワードならパス後の動き直しなど、それぞれの位置から学べます。「長谷川選手のようにしなさい」ではなく、「今、何を見ていたと思う?」と問いかければ、模倣を判断の練習につなげられます。日本サッカー協会(JFA)も育成年代の育成で、「観る」「判断する」ことや、動きながらの技術を重視しています。

JFAアカデミー

マンチェスター・シティによるプレー紹介

ジュニアの練習にどう取り入れる?

ジュニアの練習にどう取り入れる?

長谷川の高度なプレーを小学生がそのまま再現する必要はありません。ジュニア年代では、試合中に周囲を見て、自分で選ぶ機会を増やすことが出発点です。JFAはU-12以下の8人制を推奨する理由として、一人ひとりのボールタッチやプレーへの関与を増やせる点を挙げています。大人数の練習で上手な子にだけボールが集まるなら、少人数に分けて全員が受け手と出し手を経験できるようにする、という工夫が考えられます。

参考)www.jfa.jp/…/8system.pdf

練習例は「受ける前に一度見る」をテーマにした少人数のパスゲームです。指導者はまず、パスが来る前に左右の味方と相手の位置を確認できたかを観察します。次に、受けた子が前へ運ぶ、横へつなぐ、いったん戻すという選択を試せるようにします。前進できた回数だけを競わせず、「相手が近かったから戻した」「空いた味方が見えたから通した」と、選んだ理由を短く話してもらうとよいでしょう。成功した形だけでなく、見て選ぼうとした過程にも目を向けるための練習案です。

指導者が映像を見せる場合は、長いダイジェストよりも、一つの場面を止めて話す方法が使えます。パスが出る直前で一時停止し、「長谷川選手が受けるなら、どこに相手がいる?」と尋ねます。再生後は正解を急いで教えるのではなく、子どもの答えと実際のプレーの違いを確かめます。得点シーンだけを教材にしなくても、中央で受け直す、パスコースをつくるといった場面から学べるでしょう。

保護者なら、試合帰りの会話を「今日は何点取った?」だけで終わらせない方法があります。「味方からパスをもらう前、どこを見ていた?」「もう一度同じ場面になったら、ほかに何を選べそう?」と聞き、子どもが自分の言葉で振り返る時間をつくってみてください。JFAは子どもの発育や発達には個人差があり、長期的な視野で育成を考えることが重要だとしています。プロ選手の受賞歴を、子ども同士の優劣を決める物差しにするのではなく、プレーを面白く観察する入口にしたいところです。

JFAアカデミーの育成方針

観戦で親子が確かめたいこと

長谷川唯のベストイレブン選出を知ったうえで試合を見るなら、最初からプレーのすべてを追う必要はありません。前半は「ボールを受ける前の動き」、後半は「失った直後の動き」というように、一度に見るテーマを一つに絞ると観察しやすくなります。ボールが足元にない時間にも注目すると、画面の中心ではない場所で、次にプレーするための準備が行われていることに気づけます。

その際、映像に映らない場所については推測で決めつけないようにしましょう。中継ではピッチ全体が常に見えるわけではありません。「あの場面では必ず右の味方を見ていた」と断定するより、「右にも選択肢があったように見える」「別の角度なら確かめられる」と話すほうが、子どもと一緒に考えを深められます。受賞という結果と、個々のプレーから読み取れることは分けて扱う姿勢が大切です。

最後に押さえたいのは、長谷川の4季連続選出が示す価値を、ジュニアの成長と短絡的に結びつけないことです。PFAの発表で確認できるのは、長谷川が2022-23から2025-26まで女子WSLの年間ベストイレブンに選ばれたという事実です。そこから子どもに伝えられるのは、「得点者以外にも試合を支える仕事がある」「周りを見て選ぶプレーにも注目できる」という観戦の視点でしょう。親子やチームで同じ場面を見ても、気づく点は違って構いません。その違いを話し合うことが、次の試合をより深く見るきっかけになります。


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マンチェスター・シティ公式による長谷川唯選手の紹介投稿です。ベストイレブンの選考結果は本文の公式発表をご覧ください。

海外での活動については、長谷川唯の契約とクラブでの歩みも参考になります。