プレミアリーグ バーンリーの概要
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バーンリーFCは、イングランド北西部ランカシャー州バーンリーを本拠地とするサッカークラブです。1882年に創設された歴史あるクラブで、プレミアリーグとチャンピオンシップ(2部)を行き来する「エレベータークラブ」として知られています。2023-24シーズンは、プレミアリーグ19位で降格が決定し、再びチャンピオンシップでの戦いを強いられることとなりました。
バーンリーの昇格と降格の歴史
バーンリーの近年の昇降格の歴史は、まさにサッカーの厳しさと魅力を物語っています。
• 2009年:45年ぶりにトップディビジョン(プレミアリーグ)に昇格
• 2010年:1シーズンでチャンピオンシップに降格
• 2014年:4年ぶりにプレミアリーグに昇格
• 2015年:再び1シーズンで降格
• 2016年:チャンピオンシップ優勝でプレミアリーグ復帰
• 2022年:6シーズン連続のプレミアリーグ在籍後、降格
• 2023年:コンパニ監督就任1年目でチャンピオンシップ優勝、プレミアリーグ復帰
• 2024年:1シーズンでプレミアリーグ降格が決定
この昇降格の繰り返しは、バーンリーの粘り強さと、プレミアリーグの厳しさを如実に表しています。特に注目すべきは、2016年から2022年までの6シーズン連続でプレミアリーグに在籍したことです。この期間、バーンリーは「小さなクラブの奇跡」として、多くのサッカーファンの注目を集めました。
バーンリーのプレミアリーグでの最高順位に関する詳細情報はこちらをご覧ください:
バーンリーFCの公式プレミアリーグプロフィール
コンパニ監督の戦術と影響力
ヴァンサン・コンパニ監督は、2022年7月にバーンリーの指揮官に就任しました。元ベルギー代表で、マンチェスター・シティの主将としても活躍した彼の就任は、大きな話題を呼びました。
コンパニ監督の戦術的特徴:
- ポゼッション重視のサッカー
- 高い位置からのプレス
- バックラインからのビルドアップ
- 若手選手の積極的な起用
コンパニ監督は、バーンリーの伝統的なダイレクトプレーから、よりモダンなポゼッションサッカーへの転換を図りました。この戦術転換は、チャンピオンシップでは大成功を収め、圧倒的な強さでリーグ優勝を果たしました。
しかし、プレミアリーグでは厳しい現実に直面することとなります。選手の質の差や、戦術の通用しにくさが浮き彫りとなり、結果的に降格を余儀なくされました。
コンパニ監督の戦術に関する詳細な分析はこちらで確認できます:
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バーンリーの主要選手と移籍情報
2023-24シーズンのバーンリーの主要選手と注目の移籍情報をご紹介します。
主要選手:
• ジェームズ・トラフォード(GK):21歳の若手ゴールキーパー。マンチェスター・シティから完全移籍で加入。
• ジョシュ・カレン(DF):アイルランド代表DF。チームの守備の要。
• ルカ・コレオショ(MF):19歳のイタリア人MF。チームの未来を担う若手の一人。
• アナス・ザルリ(FW):モロッコ代表FW。チームの得点源として期待される。
注目の移籍情報:
• マクシム・エストーヴ(DF):モンペリエから約15億円で獲得。
• ジェイコブ・ブルーン・ラーセン(FW):ホッフェンハイムから約13億円で獲得。
• ザンダー・ベルテルセン(MF):FCノルシェランから約8億円で獲得。
バーンリーは、若手有望株の獲得に力を入れており、将来性のある選手たちを集めています。しかし、プレミアリーグでの経験不足が、今シーズンの苦戦の一因となったとも言えるでしょう。
バーンリーの最新の移籍情報はこちらで確認できます:
Transfermarktによるバーンリーの移籍情報
プレミアリーグでのバーンリーの戦績
2023-24シーズンのバーンリーのプレミアリーグでの戦績を詳しく見ていきましょう。
• 総試合数:38
• 勝利:5
• 引き分け:9
• 敗北:24
• 得点:39
• 失点:79
• 勝ち点:24
バーンリーは、シーズンを通じて苦戦を強いられました。特に守備面での脆さが目立ち、79失点は降格チームの中でも最多でした。一方で、39得点は降格チームの中では最多となっており、攻撃面では一定の成果を上げたと言えるでしょう。
印象的な試合:
- マンチェスター・シティ戦(0-3敗北):開幕戦でコンパニ監督の古巣との対戦。
- ルートン・タウン戦(1-1引き分け):同じく昇格チーム同士の対戦で、貴重な勝ち点1を獲得。
- シェフィールド・ユナイテッド戦(5-0勝利):シーズン最大の勝利。攻撃陣が爆発した試合。
バーンリーの詳細な試合結果と統計はこちらで確認できます:
プレミアリーグ公式サイトのバーンリー結果ページ
バーンリーのホームスタジアム ターフムーア
ターフムーアは、バーンリーFCのホームスタジアムです。1883年から使用されている歴史あるスタジアムで、現在の収容人数は21,944人です。
ターフムーアの特徴:
• 伝統的な4面スタンド構造
• 観客と選手の距離が近い、アットホームな雰囲気
• 「要塞」と呼ばれるほどの強固なホームアドバンテージ
興味深い事実として、ターフムーアは2018年に行われた改修工事で、障がい者用の新しいスタンドが設置されました。これにより、車椅子利用者や視覚障がい者のためのシートが大幅に増加し、より多くのファンがスタジアムで試合を楽しめるようになりました。
また、スタジアム名の「ターフムーア」は、「芝生の荒れ地」という意味を持ち、かつてこの地域が荒れ地だったことに由来しています。現在では、最高品質の天然芝が敷かれ、プレミアリーグ屈指のピッチコンディションを誇っています。
ターフムーアスタジアムの詳細情報はこちらで確認できます:
バーンリーFC公式サイトのターフムーア紹介ページ
バーンリーFCは、その歴史と伝統、そして近年の昇降格の繰り返しにより、多くのサッカーファンの心を掴んでいます。2024-25シーズンは再びチャンピオンシップでの戦いとなりますが、コンパニ監督のもと、若手選手の成長と戦術の熟成を図りながら、プレミアリーグ復帰を目指すことでしょう。バーンリーの挑戦は、これからも続いていきます。